≪ シリーズ ★旅は、ここからゆっくりになる。第1話 ≫
STAFF’S BLOG

旅は、ホテルに着いた瞬間から、ゆっくりになる。
函館へ向かう道中は、見たい景色や食べたいもの、
訪れたい場所のことで頭がいっぱいになります。
「あそこへ行こう。」
「次はここへ。」
そんなふうに予定を思い描く時間も、旅の楽しみのひとつです。
けれど、ホテルに着いて荷物を置いた瞬間、不思議と肩の力が抜けることがあります。
ようやく旅が始まった。
そんな気持ちになるのです。
まず向かいたいのは、温泉。
湯の川温泉のやわらかな湯に身をゆだねると、移動の疲れだけでなく、
慌ただしかった日常まで少しずつ遠ざかっていくように感じます。
温泉から戻る頃には、旅の時間はもう急いで進んではいません。
庭園を歩くと、池では色とりどりの鯉がゆっくりと泳いでいました。
風が木々を揺らし、水面には静かな波紋が広がります。
特別なことが起きるわけではありません。
でも、その何気ない時間が、旅の記憶を少しずつ豊かにしてくれます。
「まだ何も観光していない。」
そう思っていた一日も、振り返れば、
もう十分に旅になっているのかもしれません。
湯の川温泉は、北海道三大温泉の一つとして知られ、
古くから多くの旅人を迎えてきました。
函館観光の拠点としてだけではなく、旅の始まりにゆっくりと心を整える場所として、
この温泉街ならではの時間が流れています。
次回は、少しだけ早起きしたくなる函館の朝のお話です。
─ 旅は、ここからゆっくりになる。─
KKRはこだてスタッフが綴る、新しい函館旅のエッセイ。
皆さまのお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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